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矯正治療中に親知らずが生えてきた!治療中でも抜歯できる?

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矯正治療では、親知らずを抜歯するように指示されることも多いようです。

では、矯正治療開始時には生えていなかった親知らずが矯正治療途中で生えてきたらどうすればいいのでしょうか?
「とにかく親知らずを抜かなきゃ」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

矯正治療中に歯を抜くことで、矯正治療に影響はないのか?
そもそも矯正をしているからといって必ず親知らずを抜かなきゃいけないのか?

矯正治療中に親知らずが生えてきた場合の対処法について紹介します。

この記事の監修医師

古川 雄亮 歯科医師

古川 雄亮 歯科医師

  • 監修

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

矯正するなら親知らずは必ず抜かないといけないのか

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親知らずは、20歳頃になってから生えてくることある多い歯です。
しっかりと口の中に生えてこないことが多く、痛みや腫れの原因にもなり、親知らずはなんとなく「抜くもの」というイメージがある人も多いでしょう。

親知らずの生える力によって矯正治療後にきれいに並んだ歯並びが悪くなってしまうことがあるという説もあり、矯正前に親知らずを抜こうと考える患者さんがいらっしゃいます。※

矯正治療を受ける際、親知らずは矯正治療で邪魔にならなければ抜歯しないケースも多いです。

ただし、親知らずを矯正の治療計画に入れるかどうかは歯科医師の治療方針によって異なり、抜かなくてもいいが矯正では動かさないということが多いです。

結論、矯正治療を受ける際に親知らずの抜歯は絶対に必要というわけではなく、途中で生えてきた場合も同様といえます。

※親知らずのせいで歯並びが悪くなるという諸説は根拠はありません。

矯正治療中に親知らずが生えてきたらどうする?

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抜かなくていいこともある親知らずですが、矯正治療の途中で親知らずが生えてきたら、矯正治療にどのような影響があるのか気になりますよね。

矯正治療中に親知らずが生えてきたらどのような対応をするのかみていきましょう。

親知らずを抜歯する

治療中に親知らずが生えてきたとしても、抜歯のために矯正装置を外して中断する、なんてことはありません。矯正治療は継続して受けることができます。

しかし、生えてきた親知らずの位置が悪かったり親知らずや隣の歯が虫歯になっているなど何らかのトラブルがある場合、抜歯などの治療が終了するまでは歯を動かす処置を一時的に中止することがあります。
親知らずの抜歯が終われば、治療を再開できますよ。

親知らずが歯並びに沿って問題なく生えていても、奥歯を後ろに動かしていく治療計画の場合、抜歯することもあります。

矯正歯科では親知らずの抜歯ができない歯科医院も多いです。一般歯科や口腔外科にて抜歯してもらいましょう。

矯正歯科から紹介状を出してもらうことで、大学病院でかかる「初診にかかる選定療養費」が免除されたり、必要な処置をスムーズに引き継ぐことができますよ。

抜歯しないで矯正治療を進める

親知らずが矯正治療に大きな影響しない場合は、親知らずを抜歯しなくてもOKです。

親知らずに痛みや違和感、虫歯などがなければ抜歯しないケースも多くあります。
矯正治療中に生えてきた親知らずにはに矯正装置を付けないことが多いです。せっかく歯並びをきれいにするのに、親知らずだけずれている…なんてことになる可能性もあるので、気になる場合は矯正治療の前後に抜歯してしまうことを検討してみてはいかがでしょうか。

親知らずを活かして矯正治療をする

生えていなかった親知らずが生えてきた場合、矯正治療の方針を変更することもできます。

例えば、1番奥の歯(前から7番目の歯)や奥から2番目の歯(前から6番目の歯)の状態が悪い場合、その状態の悪い奥歯を抜いて親知らずを抜いた奥歯の方向へ移動させる、など矯正治療の方針を変更することも検討できます。

神経をとっている奥歯や大きな虫歯のある奥歯があった場合、親知らずを移動させたほうがその後の歯の寿命が長いケースもあります。

ただ、親知らずを他の奥歯の生えていた箇所に動かす矯正治療は、歯の移動距離が大きかったり親知らずの生える向き、位置など様々な条件により非常に難しいです。

親知らずを活かして矯正治療をしたい場合は、まずは担当の矯正歯科医師によく相談してみましょう。

矯正治療途中に親知らずを抜歯してもいいの?

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矯正治療中に親知らずが生えてきて抜くように指示された場合、抜いても問題ありません。

矯正装置を一度外して中断してから親知らずを抜く、というような処置はあまり行われなていません。

ただ、親知らずが生えてきたからと矯正の担当医に無断で抜くのはやめましょう。

親知らずを抜いた後の痛みが強かったり、親知らずを抜くための器具が矯正装置に当たって外れたりすることがあります。

まずは矯正治療担当の歯科医師に親知らずが生えてきたことを伝え、指示を仰ぐようにしましょう。

矯正治療中の親知らずの抜歯は保険適用される?

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矯正治療のために抜歯をする場合、親知らずは保険でできる可能性がありますが、矯正のための抜歯(便宜抜歯)は自費診療(全額自己負担)です。
矯正治療は自費診療であり、そのための抜歯を保険で行ってしまうと「混合診療」となり法律違反となってしまいます。

矯正治療中の親知らずの抜歯も症状もなく抜歯が必ずしも必要なければ自費診療とされ、全額患者さんが負担します。

ただし、親知らずがひどい虫歯にかかっている場合や歯肉の腫れや痛みを起こしている場合、保険で親知らずの抜歯をしてもらうことができます。

親知らずの抜歯の治療費は、抜歯の難易度によって異なります。
簡単に抜ける親知らずの抜歯は1,000~1,500円、難しい抜歯は1,500~5,000円が目安です(詳細は歯科医院にお問い合わせください)。

抜歯の難しさですが、レントゲンなどによる生え方などで判断します。
例えば、親知らずが骨に埋まっている場合、歯が骨とくっ付いている場合などは難しい抜歯として費用が高くなりますよ。

また、親知らずと下顎を通っている神経が近い場合、一般歯科では対応できず大学病院などの口腔外科に紹介されます。基本的に抜歯費用が高くなる傾向です。

まとめ

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矯正治療中に親知らずが生えたとしても、必ず抜歯をするというわけではありません。まっすぐ生えていて痛みなどがなければ、抜歯をしなくてもいいケースもあります。

しかし、親知らずが斜めに生えてきたり、痛みや違和感の原因になる場合は抜歯が必要かもしれません。
矯正の担当医とよく相談して、矯正治療をスムーズにすすめていきましょう!

矯正歯科ネットプラス編集部

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矯正歯科ネットプラス編集部

矯正歯科ネットプラス編集部は、メディカルネットが運営する矯正歯科に特化した情報サイト「矯正歯科ネットプラス」で日々配信を行っています。

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