きれいな歯並びは
歯医者選びから!

目立つリテーナーが嫌!目立ちにくいリテーナーとは

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大人の歯列矯正治療も医療費控除の対象になることをご存じですか?
矯正治療が終わった後に装着するリテーナーの中には、目立つリテーナーも少なくありません。せっかく矯正治療が終わって矯正装置を外せるのに、目立つリテーナーを長時間つけたくはないですよね。

目立ちにくいリテーナーの種類や、目立ちにくいリテーナーに変更する方法、少しでもリテーナーが目立ちにくくなる方法など、解決方法をご紹介します!

ワイヤーがついているリテーナーは目立つ

矯正治療が終わり、矯正装置を外した後に後戻りを防ぐために装着する「リテーナー」。リテーナーというと、透明なマウスピース型のリテーナーを想像する方も多いのではないでしょうか。

ですが、実はリテーナーには多くの種類があり、前歯の部分にワイヤーがついていて装着すると矯正装置と同じくらい目立ってしまうリテーナーもあるのです。
ワイヤーが目立つリテーナーの種類についてご紹介します。

ベッグタイプリテーナー

ベッグタイプリテーナーの画像ベッグタイプリテーナーの画像

ワイヤーが歯の真ん中あたりを通るため口を開けるとかなり見えやすく、装着したときに目立つリテーナーのひとつです。ラップアラウンドリテーナーと呼ばれることもあります。

ベッグタイプリテーナーは前歯から奥歯まで表側全体をワイヤーが通っており、ワイヤーで歯を締め付けることで歯の後戻りを予防します。ワイヤーが締め付けることで固定力が強く後戻りしづらいほか、噛み合わせの安定にも役立つため、後戻りしてしまいやすそうな患者さんに対してはベッグタイプリテーナーが選択されるでしょう。
また、歯ぎしりや食いしばりをしてしまっても壊れにくいというメリットもあります。

ホーレータイプリテーナー

ホーレータイプリテーナーの画像ホーレータイプリテーナーの画像

ベッグタイプリテーナーに比べると前歯の後戻り防止を主にしているためワイヤーが少なく目立ちにくいリテーナーです。
ですが、前歯の表側にはワイヤーが通っているため口を開けた時に目立つことにはあまり変わりがないでしょう。

ベッグタイプリテーナーは抜歯矯正の場合、ホーレータイプリテーナーは非抜歯矯正の場合に選択されることが多いといわれています。

目立ちにくいリテーナーはある?

ワイヤーで固定するベッグタイプリテーナーやホーレータイプリテーナーは装着したときに目立ちやすく、せっかく矯正装置が外れたのにさらに目立つリテーナーを装着することに抵抗がありますよね。

リテーナーの中には、ワイヤーを使わない目立ちにくいリテーナーもあります。目立つリテーナーがイヤ!という方は、以下のリテーナーを検討してみてはいかがでしょうか。

マウスピースタイプのリテーナー

マウスピースタイプのリテーナーの画像マウスピースタイプのリテーナーの画像

近年多用されている、透明のマウスピースタイプのリテーナーで、クリアリテーナーやソフトリテーナーなどと呼ばれることもあります。
透明なプラスチック素材で作製されており、装着していても人から気が付かれにくいのが最大の特長です。

マウスピースタイプリテーナーは目立ちにくいのですが、噛む面までマウスピースで覆ってしまうため長期間・長時間にわたって装着していると噛み合わせが悪くなってしまうことがあるというデメリットがあります。
また、マウスピースタイプのリテーナーはおよそ1年ほどで劣化してしまうため、定期的に作り変えていく必要があり、やや費用がかさむリテーナーといえるでしょう(歯ぎしりや食いしばりが強くある方は、1年経つ前に作り変えることもあります)。

ボンデッドワイヤー

ボンディングリテーナー、リンガルリテーナー、犬歯間リテーナーなどと呼ばれることもある保定方法です。
歯の裏側に歯科用レジンでワイヤーを直接貼り付けることで歯の後戻りを防ぐ方法で、適応は前歯のみで、奥歯の後戻り防止には基本的には使用できません。そのため、上の歯は取り外しができるリテーナー、下の前歯はボンデッドワイヤーで併用するケースも多くあります。

また、ボンデッドワイヤーは歯の裏側に直接ワイヤーを貼り付けてしまうため、食事や歯磨きの時も患者さん自身で取り外すことができません。そのためワイヤーや歯科用レジンの周りに汚れが溜まりやすく、これまで紹介してきたリテーナーに比べて虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクに注意が必要です。

Q.C.M.リテーナー

Q.C.M.リテーナーの画像Q.C.M.リテーナーの画像

QCMリテーナーは、ほぼベッグタイプリテーナーと同じ構造のリテーナーですが、前歯の部分がワイヤーではなく透明な樹脂で作製されているため、ベッグタイプリテーナーに比べると目立ちにくいリテーナーといえるでしょう。

ワイヤーのリテーナーに比べると若干保定力が劣るといわれていますが、歯ぎしりや食いしばりが強い場合や、後戻りの心配が強い場合に選ばれることがあります。

目立つリテーナーから目立ちにくいリテーナーに変えることはできる?

目立つリテーナーから目立ちにくいリテーナーに変えることはできる?の画像目立つリテーナーから目立ちにくいリテーナーに変えることはできる?の画像

ベッグタイプリテーナーやホーレータイプリテーナーなどは目立つため、できれば目立ちにくいリテーナーに変更したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
リテーナーを希望のものに変更するにはどうしたらよいのかをご紹介します。

目立つリテーナー・目立ちにくいリテーナーのメリット・デメリットを知る

まずは、目立つリテーナーのメリットデメリット、目立ちにくいリテーナーのメリットデメリットをよく確認して、それでもリテーナーを変更したいかどうかを考えてみましょう。

目立つ・目立たないことを重視してしまいがちですが、リテーナーの装着はきれいになった歯並び・噛み合わせの後戻りを防ぐことが目的であり、治療の一環ともいえます。
目立つリテーナーはその分固定力が強い傾向にあり、目立ちにくいリテーナーはその分固定力が弱かったり、固定できる範囲が狭くなる傾向にあります。もし別のリテーナーに変えて後戻りをしてしまったら、再治療となってより目立つ矯正装置を再び付けることになってしまうかもしれません。

担当医に相談する

それでもやっぱり目立ちにくいリテーナーに変えたい場合は、まずは担当の歯科医師に相談してみましょう。

なぜリテーナーを変えたいのか、どのようなリテーナーに変えたいのか、今のリテーナーが使い続けられない理由はなぜか、などをしっかりと相談することで、リテーナーの変更を検討してもらえるかもしれません。
変更する場合は、新しいリテーナーを製作する費用がかかることがあるので、費用についてもよく相談しておきましょう。

リテーナーを変えられないといわれたときは…?

リテーナーを変えられないといわれたときは…?の画像リテーナーを変えられないといわれたときは…?の画像

担当の歯科医師もこれまでの知識や経験、治療経過から患者さんに適したリテーナーを選択しているため、「目立つからリテーナーを変えたい」という希望には対応しないと言われることもあるでしょう。
変更すると後戻りする可能性がとても高かったり、噛み合わせが悪くなってしまう可能性があるなど、患者さんにとってのデメリットが大きいのかもしれません。

なぜリテーナーの変更ができないのかなどを納得するまで相談し、目立つリテーナーを使うか、デメリットを受け入れたうえでそれでもリテーナーを変更したいのかを再度検討してみてください。

担当の歯科医師に断られてもどうしても変更したい場合は、別の矯正歯科医院でリテーナーのみ作製してもらうという方法があります。
ですが、この場合は後戻りをしてしまうなど何かトラブルが起きても保証が受けられなかったり、矯正治療を受けた歯科医院でもリテーナーを作製した医院でもトラブルに対応してもらえなかったりする可能性が高く、自己責任となります。

どのくらいならリテーナーを外しても大丈夫?

どのくらいならリテーナーを外しても大丈夫?の画像どのくらいならリテーナーを外しても大丈夫?の画像

リテーナーは「できるだけ長く」「24時間に近ければ近いほどいい」など言われることもあるほど、長時間装着しているほうがいいものです。
ですが、目立つリテーナーの場合、少しでも外して過ごしたいですよね。

実際に矯正治療が終わってリテーナーを装着し始めた場合、最初の2~3か月は食事以外は1日の中でできる限り長く装着することを推奨する歯科医院が多いようです。

その後、4か月目頃からは日中は外してよい、寝ている間だけ付けていればよい、という風に少しずつ装着している時間が短くなっていきますが、最低でも矯正治療にかかった期間と同じ期間はリテーナーの装着が必要である、といわれています。
ただ、写真撮影のために一瞬外すなどはリテーナー期間であっても可能です。入学式や卒業式、結婚式など半日ちょっと外したいなども、矯正装置を外した直後でなければ多くの場合は問題ありません。用事が終わった後は、しっかりリテーナーを装着しておきましょう。

※頻繁に長時間外している日があったり頻繁に外していると、後戻りしてしまう可能性が高くなります。

リテーナーをサボったらどうなる?

リテーナーをサボったらどうなる?の画像リテーナーをサボったらどうなる?の画像

リテーナーが目立つのが嫌だからとサボってしまうと、歯が矯正治療の前の位置へと戻ろうとします。これを後戻りといい、せっかく矯正治療できれいに整えた歯並び・噛み合わせが再び悪くなってしまうかもしれません。
歯と歯の間に隙間が空いたり、明らかに歯の位置がズレるなど見た目でわかる後戻りが起こることもあります。

リテーナーを装着したときに違和感がある、きつく感じる、うまくはめられなくなった場合は、後戻りしてしまっている可能性が高いでしょう。
ちょっと違和感がある・ちょっときついかな、くらいであればリテーナーをしっかり装着していれば改善できることもありますが、リテーナーがはまらなくなっている・強い痛みを感じる場合は、無理にリテーナーを装着していると歯の神経が死んでしまうこともあります。

長期間サボってしまい、後戻りが不安な場合はまずは治療を受けた歯科医院に行って相談してみましょう。リテーナーの調整をしてもらうことで対応できたり、再治療の相談をすることができます。

リテーナーを目立たなくする方法4つ

リテーナーを目立たなくする方法4つの画像リテーナーを目立たなくする方法4つの画像

どうにかして目立つリテーナーを目立たなくしたい!
そんな方におすすめのリテーナーを目立たなくする方法をご紹介します。

休み時間だけリテーナーを外す

学校や仕事中の休憩時間は人と話すことも多く、リテーナーが気になるでしょう。
そんな時は、休憩時間になったらリテーナーを外して、授業中や仕事中はリテーナーを装着するようにしてみてはいかがでしょうか。

マスクをして隠す

花粉症や感染症対策でマスクをしている人も少なくありません。リテーナーを隠すために、マスクをしてしまうという方法もあります。
食事時や写真撮影など、どうしてもマスクを外さなくてはいけない時だけ、マスクとリテーナーを外すようにすればリテーナーに気が付かれにくくなるでしょう。

顔色が良く見えるマスクなどもあるため、リテーナーの装着時間が短くなるまでマスクで過ごしてもあまり違和感はないでしょう。

口元に目がいかないメイクをする

メイクをすることができる場合は、相手の目線が口元にいかないようなメイクをしてみてはいかがでしょうか。

目元のメイクを少し濃く強くしてみたり、リップの色を薄くして見るなど口元以外に目線を持っていくことで、リテーナーに気が付かれにくくなります。
逆に、濃いリップを使うと目線が口元に集まりやすくなるので要注意。前歯にリップがついてしまうと特に見られてしまいがちなので気を付けてみてください。

そのほか、髪型を凝ってみる、少し派手な服装をするなど相手の目線を顔から逸らしてみるのも効果的です。

アプリを活用する

リテーナーを装着していることが一番気になるのは「写真を撮る」時だという方も少なくないのでは。
そんな方は、加工アプリを活用してみてはいかがでしょうか。

写真を撮るときはなるべく自分自身で写真を撮り、矯正器具だけアプリの加工で消してしまえば写真には残りません。リテーナーを消して友人に共有しても、きっと誰も気にならないでしょう。
矯正器具を消す、歯を白くするアプリもたくさんあるので、使いやすいアプリを探してリテーナーを消してしまいましょう!

まとめ

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ここまで、目立つリテーナーを目立たなくする方法についてご紹介しました。
せっかく矯正治療が終わったのに、リテーナーが目立つのも後戻りして再び歯並びが悪くなってしまうのも避けたいですよね。

目立ちにくいリテーナーもマウスピースリテーナーやボンデッドワイヤー、QCMリテーナーなどさまざまな種類があるので、まずは担当の歯科医師に目立つことが気になると相談してみてはいかがでしょうか。

矯正治療できれいになった歯並びを、リテーナーでしっかりキープしてくださいね!

矯正歯科ネットプラス編集部

この記事の執筆者

矯正歯科ネットプラス編集部

矯正歯科ネットプラス編集部は、メディカルネットが運営する矯正歯科に特化した情報サイト「矯正歯科ネットプラス」で日々配信を行っています。

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矯正歯科ネットプラス編集部には、歯科医師・歯科衛生士が在籍しております。

リテーナーに関するQ&A

矯正治療後のリテーナーは目立つの?

リテーナーには、前歯の部分にワイヤーが付いている目立つタイプのものもあります。

リテーナーの種類ってどんなものがあるの?

リテーナーは、大きく分けて2つ種類があります。自分自身で取り外し可能なタイプ(可撤式)と取り外しができないタイプ(固定式)の2つです。

可撤式タイプは、ベッグタイプリテーナー・ホーレータイプリテーナー・クリアリテーナー・QCMリテーナーなどがあります。
固定式タイプには、歯の裏側に固定用の直接ワイヤーを貼り付けます。

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