外科矯正
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外科矯正とは、顎の骨格に大きなズレがある場合に、矯正治療と外科手術を組み合わせて歯並びと噛み合わせを整える治療法です。顎変形症や先天性疾患などが原因となるケースでは、条件を満たすことで保険適用となる場合があります。
外科矯正とは、顎の骨格に大きなズレがある場合に、矯正治療と外科手術を組み合わせて歯並びと噛み合わせを整える治療法です。顎変形症や先天性疾患などが原因となるケースでは、条件を満たすことで保険適用となる場合があります。
外科矯正とは?

外科矯正とは、歯の移動だけでは改善が難しい、顎の骨の大きさ・形・位置のずれ(顎変形症など)を伴う不正咬合に対して行われる治療法です。歯科矯正による歯の移動と、顎の骨を調整する顎矯正手術(外科手術)を組み合わせて治療を進めます。
重度の受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)、顔貌の左右差など、骨格的な要因が大きい場合に、噛み合わせの改善と顎の位置関係の調整を目的として検討される治療法です。
外科矯正のメリット
外科矯正を行うことで、以下のような点が期待される場合があります。
難しい歯並びへの対応
顎の骨の位置を外科的に調整することで、矯正治療のみでは困難な歯並びや噛み合わせに対応できる場合があります。
咀嚼機能・発音への影響の改善
上下の顎の位置関係を整えることで、噛み合わせの安定や、骨格的要因による発音のしづらさが軽減されることがあります。
顔貌バランスの変化
顎の位置関係が変化することで、口元の突出感や左右差などが緩和され、顔全体のバランスに変化がみられることがあります。
※得られる結果や変化の程度には個人差があり、治療内容や術後の経過によって異なります。
外科矯正のデメリット
外科手術を伴う治療であるため、以下のような点について理解しておく必要があります。
身体的負担と入院が必要になる場合がある
全身麻酔下で手術を行うため、一般的に数日〜1週間程度の入院が必要です。術後には、腫れ、痛み、内出血、開口しづらさなどが一時的に生じることがあります。
感覚異常のリスク
手術部位周辺(唇や顎など)に、一時的なしびれや感覚の変化がみられることがあります。多くは時間の経過とともに軽減しますが、まれに長期間残るケースもあります。
治療期間が長期に及ぶ
手術の前後に矯正治療が必要となるため、全体の治療期間は数年単位となることが一般的です。
外科矯正の治療期間
外科矯正の治療期間は、一般的に2年〜3年程度が目安とされています。
主な流れは以下のとおりです。
- 手術前に歯並びを整える術前矯正(約1年〜2年)
- 顎矯正手術(数日〜1週間程度)
- 噛み合わせを安定させるための術後矯正(約半年〜1年)
- 治療期間は、顎の移動量や歯の動き方、治癒の経過によって前後します。
外科矯正の費用相場
外科矯正の費用は、保険適用の有無によって大きく異なります。
保険適用の場合:約30万円〜60万円程度
(自己負担3割の場合の総額目安。入院費・手術費を含む)
自由診療の場合:約150万円〜300万円程度
(美容目的や、保険適用外の医療機関で治療を行う場合など)
費用は、手術内容や入院日数、使用する矯正装置の種類によって変動します。
外科矯正は保険適用される?
外科矯正は、一定の条件を満たす場合に限り保険適用となります。
具体的には、「顎変形症」や「口唇裂・口蓋裂などの先天性疾患」と診断され、かつ厚生労働省が定める施設基準を満たした医療機関(顎口腔機能診断施設など)で治療を受ける場合に、健康保険が適用されます。
一方で、美容目的の場合や、指定を受けていない歯科医院で治療を行う場合は、原則として保険適用外(自由診療)となります。保険適用の可否については、事前の診査・診断が必要です。
外科矯正の注意点
外科矯正を検討・継続する際には、以下の点に留意してください。
医療機関同士の連携体制
外科手術を担当する口腔外科と、矯正治療を行う矯正歯科が連携して治療を進める体制が整っていることが重要です。
術後の生活への影響
手術後しばらくは、食事内容の制限(流動食・軟食など)や、日常生活への配慮が必要となるため、仕事や学業のスケジュール調整が求められます。
長期的な経過観察
顎や歯並びの安定を保つため、術後の保定装置の使用や定期的な通院を継続することが重要です。